ご無沙汰です。
素晴らしくご無沙汰です。

ってことで「Knockin’ on heaven’s door」、すごくよかった。
ここんところボブ・ディランづいてる。
夫がTSUTAYAディスカスに入会したので、夫の趣味で映画を借りるのですが、
「すごくよかったから、見な」
と勧められて見たらほんとよかった。

主演のティル・シュヴァイガー、惚れるわ。

Knockin’ on heaven’s doorはクラプトンしか知らなかったのですが、あれね、ボブ・ディランの、いいね。


逃避中。

本当は晩飯の用意をしなくてはならない時間なのだが、なんだかとっても疲れてしまったので逃避する。

2週間くらい前に見た、弥次喜多。

うわーシュールだなあーと思いつつ、
さすがにしりあがり寿だなあと思いつつ、
長シェーはいいねえと思いつつ、
七さん恐いねえと思いつつ、
勘九郎パパ似合うねえと思いつつ、

ARATAが出た途端、ARATAに釘付け。
うわぁ、うわぁ、ARATAじゃん!

いや、映画が公開前はそう言えばARATAが出るから見たいと思っていたはずなのに、すっかり忘れていたこの情けない記憶よ。

それにしてもARATAはいい。
何がいいって、背中がぞくぞくとするような声だ。
ものすごい好み。
なんなの、どうするとあんな声が出るんだ。
映画出演者の中、ひとりで異質な声だ。
まるでARATAだけアフレコしたような。
声が出る場所が他の人と違うんじゃないだろうか。
いわゆるバリトンではないし、ただひたすら私の好みに訴える声なんだろうと思うが、いつまでもいつまでも聞いていたいとすら思う。
ピンポンのスマイルも、あの声だからいいと思ったんだよなあ。

あー、あれで眼鏡かけていたらなあ!
せっかくバーテン役だったんだから、銀縁の眼鏡をかけてくれよと思ったのは私だけではあるまい。
いやあ、最近とんと世事に疎いもので、「妖怪大戦争」なんて映画やってるなんて知りませんでしたよ。

そして加藤保憲!
帝都物語はかなり私のお気に入りだったなあ。
イラストを丸尾末広が描いていた。

いまだに、教育テレビで嶋田久作が出ると、「かーと〜〜〜」と言う声が頭の中で流れるのだ。
それくらい、嶋田久作イコール加藤保憲なのに、トヨエツかよ!

………。
清志郎が出るの?
え? 宮部みゆきも大沢在昌も出るの?
京極さんも?
ええ? 水木御大も?

…見たい。
 
 
 
なんだかんだとしんどいうえに、楽にもなってないのだが、日々の楽しみはそこそこあって、庭のトマトがなり、きゅうりがなり、ナスの花が咲いて、梅干し漬けようと思って漬けられなかった青梅で作った梅ジュースがおいしく出来、なんとかかんとかやってますので大丈夫です。
梅ジュースの梅で、ジャムも作る予定。

じわじわとくる

2005年2月20日 映画
えー、すいません再び「青い春」のことちょっと書きたい。
と言うのも、見終わってからすごくじわじわとくるんだ、これ。
気がつくと、ふと、「あのトイレでタマつぶされちゃった子は大丈夫だったのかなあ」とか、
「やっぱり青木ちゃんが屋上に描いたあの影は、九條のあの机のを教えてもらえなかったからだよなあ」とか、
「大田かわいそうだったなあ…アホだったけど」とか、
「雪男はあれからどうなるんだろうなあ」とか、
「花田先生はいい先生だったなあ…顔のしわが本当にいい皺だった」とか、
「青木ちゃんはただ九條に一緒に連れてってもらいたかっただけなんだよなあ」とか、
「よそのガッコのバイク男に連れ去られた茶髪の下っ端はあれからどうなったんだろうなあ」とか、
「学校の外に出られるのは雪男や木村や茶髪の下っ端みたいに、『ドロップアウト』か『連れ去られ』しかないんだなあ」とか思い出してるわけです。
これ、象徴的だなーと思ったのはね、吉村がホームランバーを買いに行かされるのが、原作では「タカハシ」って言う、町のオバチャンがやってる日用雑貨商店の店先なんだけどね、映画では徹底して外に出さない。もちろん、登下校はするよ。でも一度中に入ると、『下校』するまで外に出ない。学校の中にある売店「喫茶さぼーる」で買う。例外が、雪男が吉村に叫ぶ「ギターの絃買ってこい!」なんだけど、吉村の返事「なんの絃っスかー!」は別の場所から聞こえてくる。外に出たことを視覚で見せない。
すごく、意図的に外界のシーンを省いたんだな、と言うことが原作を読むと見えてくる。

なんだ、おもしろかったんじゃん!<自分
 

演出もおもしろかったのね、こう後からいろんなシーンを思い返すと。
一般生徒がいる校舎の壁は白いのに、屋上に近くなるにつれて壁に落書きが増え、青木ちゃんが拗ねちゃった(違)あとはどんどん黒く塗りつぶされてゆく。
息が苦しくなる感じで黒くなってゆく。

そこにミッシェル・ガン・エレファントのザリザリした歌声がかぶさって、閉塞感とか先の見えないあきらめとかそれでも帰属できるところを求める気持ちとか、殴られるようにぶつけられて、苦しくなるのだ。

原作のアオハルでは、青木ちゃんが手を叩くのは12回だ。映画では13回にしてるところに、監督のアオハルへの愛が滲み出てて、すげぇと思った。
13。わざと不吉な数字にしたんだろうな。
ものすごく好きだったんだろうな、監督が。この漫画を。原作を昇華させたみたいだ。
血と暴力と痛い表現が苦手でなければおもしろいと思います。
私は苦手だったので非常にしんどかった。もう一回、屋上の散髪シーンだけ見たいけど、たぶん見ないだろうなあ。

御法度

2005年2月15日 映画
えー、松本大洋つながりで、青い春を借りようと思って、DVDがレンタルされてたので、青い春(松田龍平)→御法度(松田龍平)と言う連想の流れで借りてみた。
青い春よりも先に借りたDVDでございます。

松田龍平はデビュー作ということで、ほっぺはふっくらしてるわセリフはかみかみだわ、なんともでしたが、近藤局長役の崔洋一が、なんかすごく怪しく妖しいのでおどろいた。メガネを外すと、あんなに得体がしれない男になるのか。目がゆらゆら揺れるの。視線が定まらなくて、それがまた腹の底でなにを考えてるのかわからない。

たけしの土方歳三もまあまあ、よかったかな。
浅野忠信がえらい格好良くてしびれた。

ストーリーは…あー…とりあえず、原作(司馬遼太郎『前髪の惣三郎』)読んでみようかな。ラストシーン、総司が「中州に忘れ物をしました」と言って、戻ったそのあと。忘れ物が何だったのか理解した瞬間、ぞくっとした。

DVD 松竹 2000/05/21 ¥4,935

青い春

2005年2月14日 映画
見終わったあと、ものすごく胃が重かった。
正直、しんどかった。

たぶん、まだ10代に近い、あるいは10代の頃の気持ちを覚えている男性なら、痛いような共感を覚えるだろう。
夫に、高校生の頃ってこんなだった? と聞いたら、…いや、と首を振っていた。忘れてしまったのか、遠くかけ離れてしまったのか、経験していないのか、私には判断付かなかった。

私は女で、子供たち二人も女の子なので、きっと、このひりひりするような感覚を知らずに過ぎるだろう。
それは幸運で、不幸なことかもしれない。

     ピンポンが陽なら、青い春は影です

と、ビデオ屋の店員さんのあおりに乗せられて借りてきたDVDだが…見終わったあとにテレビに切り替えたら、ちょうど大阪の小学校の事件のニュースで、夫も私も心底しんどくなってしまった。

深作版魔界転生

2004年12月10日 映画
窪塚洋介の天草四郎に物足りなさを感じて、ジュリー天草四郎を借りてみた。
DVDが常に借りられているので、残念ながらビデオ版。それなりに劣化した画像が何とも古くさい感じがするのだが、やはりおもしろかった。
ジュリーと真田広之のキスシーンばかりが話題になっていたような記憶があるのだが、あらためてじっくりと観てみると、とてもよく練られた脚本だったんだな、と思う。

深作版の魔界転生を流れるのは、人間の情念が深くなればなるほど、魔に見入られやすいと言うことだ。

窪塚版ではほとんど描かれなかった、登場人物の、相手に対する深い執着が、ねちっこいほどに描かれている。

言葉で言えば、執念であり、怨念であり、執着であり、人間の心の奥底に溜まるどろどろとした澱のようなもの。

天草四郎が雷とともに復活し、恨みのこもった女信者達の髪の毛をよったものを携え、それで相手をくびり殺す。
ジュリー四郎の中にあるものは恨みと呪いと執着だ。
反対に窪塚四郎にあったものは、「哀しみ」だった。神に見捨てられた哀しみ、願いの聞きとどけられなかった哀しみ、志し半ばで夭折しなければならなかった哀しみ。

ねちねちとした情念を描いた深作魔界に比べると、窪塚魔界はあっさりしている。佐藤浩市のチャンバラシーンばっかり記憶に残ってしまう。もちろん、エンターテイメント映画としてそちらの方がおもしろく、興奮する向きもいるだろう。
どちらがおもしろかったかと言えば、もちろん好みでしかないが、私は深作魔界の方が倍おもしろかった。
最後の江戸城炎上シーンも、本物の炎とCGの炎では、迫力も違う。すごいことやってたんだなあ、と、単純に感動してしまった。

ここから追記

さて、笑っちゃったところ。
柳生一族の霧丸(真田広之)が薪を背負って柳生の隠れ里を歩いているシーンが、ちょっと前に観た「ラスト・サムライ」の、トム・クルーズ演じるグレンが隠れ里に連れていかれるシーンと被って、一瞬混乱してしまった。
その上、「ラスト・サムライ」にも真田広之出てるし(笑)

DVD 東映 2002/07/21 ¥4,725

魔界転生

2004年11月6日 映画
「ピンポン」の役者萌えで映画を見てみましょうシリーズ

今回は窪塚洋介の「魔界転生」

…窪塚洋介の、と言うより佐藤浩市演じる柳生十兵衛のと言ったほうがいいかもしれない。
ジュリーの魔界とは随分話が違うなーと言う印象だった。今調べたら、ジュリーの方は深作監督だったのだね。テレビで放映されたのを中学か高校の時に見たような記憶があるだけで、ちゃんと話のストーリーを追えてなかったのだが、もっとおどろおどろしい話だったような気がする。

個人的な希望としては、もう少し天草四郎の出番が欲しかった。十兵衛のちゃんばらシーンが映画の半分くらいあったんじゃないか。好きな人は好きなんだろうし、おもしろかったけどね、好みとは微妙に外れてたな。

槍の名手の坊さんが古田新太だったのがちょっとツボだった。

深作魔界も借りてちゃんと見てみようかな。

DVD 東映ビデオ 2003/10/21 ¥6,090

花火降る夏

2004年11月3日 映画
「ピンポン」にはまってから目覚めた新しい楽しみ。

   役者萌えで映画を見てみましょう

と、言うことで、このところサム・リーを追いかけています。
今回は「花火降る夏」

香港返還前後の、若者たちの屈託を描いた映画と言う感じだろうか。
結構重い。
華々しい香港返還のイベントの裏で、絶望にあがいていた退役兵士達がたくさんいたのだろう。
ラストシーンは、それまでの息詰まるように終結してゆくストーリーから一転、肩の力が抜けるのだが、そのあとのエンディングで何とも言えない切ない気持ちが残る。
兄がいい。
ジャケットにはシュン役のサム・リーが大きく写っているが、真の主役は兄だろうと思う。



DVD コロムビアミュージックエンタテインメント 2000/11/18 ¥3,990

DVD二本立て

2004年10月4日 映画
「無問題2」と「リターナー」

あー…。
無問題2はサム・リーが見たかったので、それでもういいです。
ダンナは「ゴメン、疲れたから寝るわ…」と途中で寝てしまったけどさ。
私はサム・リーかわいいフィルターがかかっていたので、最後まで頑張った。
悪役の俳優さんがすごい好みだったんだが、なんて言う名前かわからない。ヒゲ+適度にマッチョ。ブラボー。

リターナー…えー…レビューにしなかったと言うことで、汲んでいただければって感じか。
ダンナは予告編を見て、おもしろそうだと思ったらしい。
見終わって「……どうしようかなー」と言った。2時間返せと。
岸谷五郎は良かった。あと樹木希林。この人をオババにすればよかったのに、とかちょっと思った。

以上。

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