読んでる間は、すごおくおもしろかった。
すすすっと読めて、どきどきもして、先が気になって本が置けない。

ところが、読み終わると、あんなにおもしろかったのに何か不満が残る。

うーん、登場人物が少なすぎる、んだろうか。
盆栽師の弟子になったんなら、その師匠ともっとからみがあってもいい。
他の兄弟子はいないのか。
なんだか、スケッチに行っているシーン以外、「スタジオの中で撮影したテレビドラマ」みたいな、空気の広がりを感じないんだなあ。

たぶん、主要人物以外、設定されてないからなんだろうと思う。
「描かれないけど絶対に存在するはずの人間」がいないんだ。
気配がないから、空気に広がりがない。

ストーリーとしては、うん、ほんとおもしろかった。
主人公の若さがまぶしかったよ。
若い。
主人公の最後の選択は、お金に苦労しているオバチャンからしてみたら、

「アンタ、ほんとにそれでいいの? 大丈夫? そんな言い切っていいの? オバチャンなんか、20年前の決断を、今後悔してるんだよ? 後悔は先に立たないよ?」

と切々と説いてしまいたくなるのだが。
だって子供が出来たらのたれ死にするわけにはいかんからなぁああ!

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