「りかさん」から10数年後のお話。

「りかさん」は児童書だったけれど、こちらは大人向け。

小学生だったようこは大人になり、染色を生業にするようになった。
「からくりからくさ」を読み終わったあと、ぱらぱらと「りかさん」を再読してみた。
あ〜、あんなに感動してたのに、ストーリーのほとんどを忘れてた!
ちゃんと、「りかさん」で、おばあちゃんと一緒に桜の枝で布を染めている。

S市、
井ノ川、
登美子、
銀じいさん、
伏線のように、からくりからくさでの重要なポイントがりかさんで語られていた。

梨木香歩のような作家は、名前の漢字一つにもきちんと意味を持たせているはず、と思いながら読んでいたので、

ようこは「容子」である必要が、
容子以外の3人の主人公が、紀久と与希子とマーガレットである必要が、

きっとあるだろうと思っていた。

紀久も美しい名前だなー、
与希子は希望を与えるっていい名前だなーと、読み終わって一日過ぎてからぼーっと考えていたら、

なぜ、「紀久」と「与希子」でなくてはならなかったのかに突然気が付いて、
ざーっと鳥肌が立った。
ここらへんは最後の肝心なストーリーのネタバレになるからこれ以上は書かないが、
本当に鳥肌がしばらく止まらなかった。

マーガレットも、りかさんを読むと、「マーガレット」でなくてはならなかったのだと言うことが理解出来る。

どちらから読んでもたぶんとてもおもしろいと思うけれど、もし興味を持たれた方がいらしたら、
ぜひ、
まずは「りかさん」を読んで、
すかさず「からくりからくさ」を手に取ることをお勧めします。

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