「空色勾玉」

2008年9月20日 読書
昨日、近隣の小学校で、「文化の伝承」を歌ったイベントがあり、子供と行ってきた。
その中で、「花咲か爺さん」の紙芝居があったのだが、見ていて、「これって何時代の話なんだ」と思ったのです。

少なくとも江戸じゃあないよね。
烏帽子かぶってるし。
室町とか…鎌倉?

ってことは、昔話って、そんなに昔の時代のお話が、ずっと語り継がれてきて、今の時代にも残っているのか。

なんかね、すごく感動してしまったのですよ。

絵本ではない、昔話ばかりを集めた本の中に、時々挿絵が載ってるんだけど、やっぱり烏帽子をかぶってる。
女の人はまげを結わずに、後ろでひとくくりにしてる。
そういやあ、「桃太郎」もおじいさんは烏帽子かぶってるよね?

どの辺りから、室町だかかまくらだかの時代のお話を、「むかし」と認識してたんだろう?

むかしむかしあったとさ、から始まるお話をいろり端でお婆さんが孫に語り聞かせる時、孫の頭の中には、烏帽子をかぶったおじいさんと白髪を後ろで一つにまとめたお婆さんの姿が浮かんでいたんだろうか。

そんなこんな謎を抱えながら、「空色勾玉」

読んで最初は、何時代よとやっぱり思った。
でもまあ、少なくとも縄文の時代ではなさそう。
主人公の姿かたちを探りながら読んでいたら、月照の神が出たあたりでようやく「古事記」だとあたりがついた。

お話としては、非常におもしろかった。
でも「古事記」を、マンガででもいいから読んどいたほうがいいかもしれない。
ぜんぜんおもしろさが違うと思う。

取っ付きやすさでいけば、たつみや章の「月神の統べる森で」→上原菜穂子「精霊の守人」→荻原 規子「空色勾玉」

でも、「空色勾玉」は、シリーズを追うわくわくがあんまりないなあ。ちゃんと完結してるからかしら。

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