机好きとチェアー好き

ひよ子は机が大好きだ。

机がなければ椅子を机にする。
棚も机にする。
折りたたみのちびテーブルも、「つくえでらくがきんちょ」も、押し入れの棚も、ひよ子の机だ。
机の上で、絵を描く。
字を書く。
筆ペンで呪符のようなものを書き散らかす。

この机好き、どこから来たのかなーと思っていたら、夫だった。

夫はあきれるほど椅子が好きだ。
狭い8畳ほどのリビングに、デザイナーズデザインの一人がけソファが三脚、食卓用の椅子が四脚、ベンチ一脚、窓際にただ座るだけの椅子が三脚ある。

仕事柄、昔のお金持ちが家にあわせて作らせた趣味のいい椅子が入ってきたりするのだが、それにしたって多すぎないか。
だいたい勝手に家に入れて、いつの間にかまた違うものに入れ替わっているので、本当に椅子が好きなんだろう。
だから呆れはするが、文句は言わない。
私の趣味にあわないものは出してもらうし。

まあそんなこんなで、たいていの椅子はまず猫のいい寝床になっているのだが、写真は座面を張り替えてモダンになった椅子であられもない格好で捻れている猫。
（ちょっと色が飛んで蛍光色になってますが）