山岸涼子は怖い

2008年3月27日 読書
飢餓。
弱いものから犠牲にされる。

寒村の、大飢饉の年、幼い子供たちが深い穴に投げ捨てられる。生きたまま。

子供たちは死んだ仲間を喰らいながら、生き延びる。

最後に生き残った子供は、人間を食っていきのびるなんて獣と同じだと自分を責め、
親を恨まずにいようと思うほど恨みがつのり、
怨霊となる。

怖い。
山岸涼子は本当に怖い。

本能の、怖い部分をぐいぐいと押してくる。
仲間を食わねばいられなかった子供たちの哀れさも相まって、私はしばらく立ち直れまい。

夜中に読んでいたら、ちびりそうになってしまったよ。

ISBN:4267903034 コミック 山岸 凉子 潮出版社 1997/06 ¥560

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