昔話って、実はとてもファンタジックな物語なんじゃないだろうか。

登場人物がおじいさんおばあさんが多いだけで。
すごくおもしろいと思う。

私が昔話でとても好きなのは、「見るなの座敷」
箪笥を引き出すと、そこには青々とした田んぼが広がっている、その上の段を引き出すと、頭を足れた稲が実っている、その上の段を引き出すと、刈り取られた田んぼが広がっている、と言う、不思議な箪笥が置いてある座敷を見るな、と言われる男二人の話。

箪笥の引き出しに広がる青田のイメージが本当に不思議だ。

それはそれとして、おもしろそうだなーと思って手に取り、家でぱらぱらとめくっていたら、「むかし語り」を文字に起こしたものが載っていた。
その中に、母の実家の人の語りがあって、それが、訛りと方言がそのまま文字に起こされていて、読みながら、なんだか胸がいっぱいになって泣きそうになってしまった。

なんだかそれだけでもこの本を手に取った甲斐がある気がする。

ISBN:4838231539 単行本 石井 正己 三弥井書店 2007/06 ¥1,785

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