「美男の国へ」

2008年1月21日 読書
帯にはこう書いてあります。

「東京・ホーチミン・ソウルと3人(〜5人)の愛人を持ち、生きたいように生き、
 ヤリたいようにヤル女・シマコ。しかしそれでも満たされない何かがある……
 あまりのしょーもなさに爆笑し、あまりの哀しさに涙が止まらない涙の放浪記」

んも、そのまんま。
えらいな、帯のコピー考えた編集者!
これ以上かけないと思う、ほんと。

哀しいのは、きっと、小学生と幼稚園児の子供を置いて出て行かなければならなかったからだ。
その悲しみが、ずうっとずうっと消えないんだ。

ただひたすら男とのエロ話を読まされるかと思っていたら、不意打ちの子供恋しやの文章に、泣かされそうになってしまった。
第一話の、「岡山空港の話」は、読み返すとなおのこと胸が締め付けられる。
今私が、はー子とひよ子を置いて、家を出て行かなければなくなったらどうしよう。
この子たちには新しいお母さんがもう待ってるから、大丈夫だから。
子供たちが学校に、幼稚園に行ってる間に出てって。
と言われたら。
いや夫は言わないと思うけど。

なんだかこの本、ちょっとトラウマになりそうだ(私にとっては)
2/3は男たちとのエロエロと修羅場の話だったりするんですけどね。

ISBN:4104513040 単行本 岩井 志麻子 新潮社 2007/05 ¥1,365

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