ここんとこ、小学校高学年向けと思われる本が続いたわけですが、たまたま選り好みして好きそうなものから読んでったら残ったのがそうだった、というわけです。

でも、そう言うジャンル…じゃないな、なんだ、ある年代向けの本を立て続けに読むとそれはそれでまたおもしろい。

大人向けの中に、小学生向けを一冊入れてしまうと、なにか物足りないような気がしてしまうのだけど、続けるとちゃんと味がわかってくる。

そしてこれは非常におもしろかったです。
社会の仕組みがとてもわかりやすい。
小学校6年生への授業を本に起こしたものだそうですが、6年生って本当によく理解してるな! びっくりしました。

「お金」の授業の時。

子供からこんな質問がありました。

「どうしてお金で価値を測るんですか」

それにたいしての答えはこう。

「それは違うよ、価値を測るものがお金なの。そこを勘違いしないでね」

ああ、すげーな。
大人だって勘違いしてるよそこんとこ。
勘違いしやすいもの。

読んでいるこちらの目から鱗が落ちるような、問答(ではないけども)がいくつもある。

小学生の子供がいる家庭には一冊あってもいいかも、とも思うけど、それよりも学校の図書室に何冊がおいてあるほうがいい気がする。
社会の授業で使える。
と言うよりさ、先生たちに読んでもらいたい。
子供にはとてもおすすめ、
大人にはもっとおすすめ。

ISBN:4255004064 単行本 橋爪大三郎 朝日出版社 2007/10/23 ¥1,575

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