初 松井今朝子。

時代小説を読んでいる時に感じるイライラが無いのがすばらしい。
あのイライラって何なんだろう。
作者の感性が相容れない感じなんだろうか。

時代ミステリー小説、と言う分類になるのか、事件があり、謎があり、ミスリードがあり、伏線があり、謎解きがあり。
とても読み応えのある、ミステリだと思う。

どなたかのレビューで読んだんだったか、「松井今朝子は視覚的な文章を書く」と言うのをどこかで目にした記憶があるんだが、実にその通りで、舞台は武家屋敷の奥、男子禁制のお殿様のための女だけの世界。
私は結局一度も見ずに終わってしまった「大奥」を思い浮かべながら読むと、もっと臨場感を感じるんではないだろうか。

時代小説を読みたくなったら松井今朝子にしようっと。

ISBN:4087747522 単行本 松井 今朝子 集英社 2005/04 ¥1,995

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