どん太さんのところから持ってきました。
にゃんこの命署名
http://www.animal-family.org/signature/
30日までですってよ奥様。
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ホラー短編集かな、と思っていたら、全然違いました。

切なくて、ほろりと怖い。
ううん、本当は怖くない。

押入れのちよは、いじらしくて不憫な幽霊です。
幽霊なのに、幸せになるんだよ、と思わずにはいられない。
ちよ、本当にかわいい。
もし漫画化されるんなら、ぜひとも「星の時計のLiddell」の内田善美にお願いしたい。

胸にぐっときたのが「押入れのちよ」と「しんちゃんの自転車」

「しんちゃんの自転車」はトリを取るのににふさわしい切なさ。
読み返しても胸が詰まって目が潤んでしまう。

9編の短編の中で、何が怖かったかって、「介護の鬼」です。
もう、本当に、生理的に、怖い。
最後、布団をはいだ先に見つけたものを、その「物体」の様子を想像するだけで、おぞけがくる。
でもきっと、こんな展開を見ないだけで、悲惨な介護の現場はたくさんあるんだろうなあ。と、それはそれで暗い気持ちにもなる、何とも言えない、いやーな短編です(褒め言葉)
40近くになると、親の介護問題って、避けては通れないよなあ。

ISBN:4104689025 単行本 荻原 浩 新潮社 2006/05/19 ¥1,575

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