「肉体派」

どん太さんのところから持ってきました。
にゃんこの命署名
http://www.animal-family.org/signature/
ごめんなさい、コピペでお願いします。
なんでブックレビューの使用可能タグに外部リンクが無いんだ。
と、書いたけど、あらまあ、自動的に外部リンクタグがくっついてるわ。すばらしい。
クリックしてどうぞご覧ください。
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わたしは全くスポーツはしないし、基礎体力も無いけども、ぎりぎりと自分の体を絞るストイックな作り込みに憧れる。
気持ちいいだろうなー、脳内麻薬が出るだろうなー。
苦しみの中に甘美な喜びがあるに違いない、と想像してしまう。
実際には出来ないんですけどね。
ジムとか通ってみたい気持ちは常にあるんだけど。

あるきっかけで、自分の体、ひいては筋肉を鍛え上げることに取り憑かれた人たちの物語。

登場する女も男も、脂肪をそぎ落とし、筋肉を育てることにのめり込んでゆく。
糖質とでんぷん質を全く摂らない厳しい食事制限を3週間。
体重を落とさず、脂肪を燃焼させ、筋肉だけを鍛えてゆく。
最後まで突き詰めて、そこにあるのはなんなのか、登場人物は答えのでない疑問を抱きながら、バーをあげる。

物語の終わりは後味のいいものではないのが不思議だ。
一話だけ、読んだ後にほっとするものがある。
その話を巻末に持ってくればよかったのに、と思いながら読み終わった。

ISBN:4048736388 単行本 甘糟 りり子 角川書店 2005/10/29 ￥