「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」
2007年9月17日 読書
10年くらい前だったら手に取らなかっただろうなあ、と言うジャンルの本を読むこの頃。
大人になったのね。
読んでると、無性に裁判の傍聴に行きたく…はならなかったが、でも非常に興味深かった。
失礼ながら、ふざけた名前だし、おもしろおかしく書いてあるんだろうと想像していたのだが、人柄が出ていると言うか、いやあ、情に厚い、いい人なのだ、トロさんは。
読みながら、こういうタイプの人、んー、ちょっと違うけど、同じようなことを言って怒っていた人をどっかで読んだなあと思っていたら、「webダ・ヴィンチ」でカンニング竹山だった。
彼はすっごく怒っていた。
あの、闇サイトで仲間を集めて、帰宅途中の女性を殺した事件。
ひどいよな、許せないよな、お前らが死ね。と、心の中で思っていても、声高になかなか言えない。
そうだ、やっぱり、人として許せないことは、許せないよな! と、怒ってもいいんだよな。
話はちょっと変わるけども、先日、ひよ子のお友達のお母さんから、「こんな恐ろしい事件があったみたいだからメールまわすね」と、メールが来た。
そのお母さんの知り合いから届いたメールをそのまま転送してきたようだったが、
書かれている「事件」の内容があんまりにもひどい。
幼い男の子、三歳の女の子が、私の住んでいる近隣のショッピングセンターのトイレで性犯罪にあい、女の子は子宮を取らざるを得ない目にあった、と言うものだった。
H(地名)もM(地名)も警察の監視が厳しくなっているので、その他の地域で買い物をしているお母さん、トイレに子供を一人で行かせているようなことがあったら、厳重注意をしてください、と。
一度読んで、あまりの惨さに、再読も転送も出来なかった。
文面に「急いで他の人にも知らせてください」とあったので、チェーンメールも疑っていた。
が、小さい子を持つ母親父親であれば、冷静ではいられないだろう。
その文面を、今打っていたら悲しくなってしまった。
やめだやめ。
結局、その日の夕方に「友達が警察に電話をして真偽を聞いたら、そんな事件は無かったって…」と言うメールが来た。
チェーンメールだったのだ。
くそ。
始めたやつ、許さん。
しかし、子供を持つ親の気持ちをぐさっとえぐるような事件をでっち上げた所を見ると、実際に始めたやつも「親」なんじゃないのか。
親じゃなくても、人でなしには違いない。
実際に、嘘だったと知った時に一番強かった感情は、「よかった、むごい性犯罪にあった3歳児はいなかったんだ!」と言う安堵だった。
まあ、こんな本を読んでいる最中に、こんなメールが来て、怒り増幅したと言うか、そういうことです。
ISBN:4163675604 単行本 北尾 トロ 文藝春秋 2007/04 ¥1,100
大人になったのね。
読んでると、無性に裁判の傍聴に行きたく…はならなかったが、でも非常に興味深かった。
失礼ながら、ふざけた名前だし、おもしろおかしく書いてあるんだろうと想像していたのだが、人柄が出ていると言うか、いやあ、情に厚い、いい人なのだ、トロさんは。
読みながら、こういうタイプの人、んー、ちょっと違うけど、同じようなことを言って怒っていた人をどっかで読んだなあと思っていたら、「webダ・ヴィンチ」でカンニング竹山だった。
彼はすっごく怒っていた。
あの、闇サイトで仲間を集めて、帰宅途中の女性を殺した事件。
ひどいよな、許せないよな、お前らが死ね。と、心の中で思っていても、声高になかなか言えない。
そうだ、やっぱり、人として許せないことは、許せないよな! と、怒ってもいいんだよな。
話はちょっと変わるけども、先日、ひよ子のお友達のお母さんから、「こんな恐ろしい事件があったみたいだからメールまわすね」と、メールが来た。
そのお母さんの知り合いから届いたメールをそのまま転送してきたようだったが、
書かれている「事件」の内容があんまりにもひどい。
幼い男の子、三歳の女の子が、私の住んでいる近隣のショッピングセンターのトイレで性犯罪にあい、女の子は子宮を取らざるを得ない目にあった、と言うものだった。
H(地名)もM(地名)も警察の監視が厳しくなっているので、その他の地域で買い物をしているお母さん、トイレに子供を一人で行かせているようなことがあったら、厳重注意をしてください、と。
一度読んで、あまりの惨さに、再読も転送も出来なかった。
文面に「急いで他の人にも知らせてください」とあったので、チェーンメールも疑っていた。
が、小さい子を持つ母親父親であれば、冷静ではいられないだろう。
その文面を、今打っていたら悲しくなってしまった。
やめだやめ。
結局、その日の夕方に「友達が警察に電話をして真偽を聞いたら、そんな事件は無かったって…」と言うメールが来た。
チェーンメールだったのだ。
くそ。
始めたやつ、許さん。
しかし、子供を持つ親の気持ちをぐさっとえぐるような事件をでっち上げた所を見ると、実際に始めたやつも「親」なんじゃないのか。
親じゃなくても、人でなしには違いない。
実際に、嘘だったと知った時に一番強かった感情は、「よかった、むごい性犯罪にあった3歳児はいなかったんだ!」と言う安堵だった。
まあ、こんな本を読んでいる最中に、こんなメールが来て、怒り増幅したと言うか、そういうことです。
ISBN:4163675604 単行本 北尾 トロ 文藝春秋 2007/04 ¥1,100
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