象は忘れない

2007年7月27日 読書
古っるーいポケミスが何冊かうちにあって、ポケミスってなんだか敷居が高くて実は読んだことなかった。

その記念すべき第一冊目、クリスティのポアロシリーズ。

ポアロとヘイスティングスが別れて、ポアロの生活にヘイスティングスが見当たらなくなるのはいつなんだろう?
ミス・レモンと忠実なる執事のジョージがポアロの生活を支えるようになったのはいつからなんだろう。

クリスティは好きだが、実はポアロシリーズよりもミス・マープルシリーズの方が好きなので、ポアロを通して読んでいない。
だからポアロの晩年も知らないし、「カーテン」も読んでないし、養蜂家になったのはポアロだっけ? 違う?

「象は忘れない」はポアロの後半の物語。もう年を取って、過去は過去の栄光として、ポアロの記憶に残っているが、若い人はポアロの名を知らないし、卵形の頭にピンと張ったひげに驚いたりする。

なんとなく寂しさを感じるけれど、ポアロはポアロ、自尊心をなくさず、灰色の脳細胞を駆使して謎を解決する。

自分も年を取って、年を取ったポアロのおもしろさが、わかるようになったのだろうか。おもしろかった。

ISBN:4151300325 文庫 アガサ・クリスティー 中村 能三 早川書房 2003/12 ¥672

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