時計坂の家

2007年7月9日 読書
ここのところ、小学中〜高学年向けの本を意識して読んでいます。
知らなかった新しい世界が広がっている感じがします。

高楼方子(たかどのほうこ)はひらがなの「たかどのほうこ」でも絵本を描いているので、読んだことのある人がいるかも。
「つんつく先生」シリーズなんか、はー子もひよ子も大好きだ。

「時計坂の家」は、分厚くて、非常に肉厚なストーリー展開。
読みながら、夏休みのキラキラした風景や、自分にないものを持つ友人への嫉妬や憧れ、羨望の気持ち、高みに登ったかと思うと一瞬後には地に落とされるような、思春期特有のめまぐるしい感情の変化を、まざまざと思い出しました。

もしこれを読んでいるあなたが、小学生で、どんな本かなーと検索をかけて飛んで来たのだったら、おすすめです。
ぜひ読んでください。

大人になると忘れてしまうような、些細な心の痛みや、喜びがぎゅっと詰まっています。

そしてはらはらする冒険も、謎解きの興奮も、難しい文章に挑戦した満足感も、味わえます。

どちらかと言えば女の子向きですが、ナルニア国物語が好きなら、男の子でも大丈夫。
この夏休みに、ぜひ。

ISBN:4897843197 単行本 高楼方子 千葉 史子 リブリオ出版 1992/10 ¥2,100

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