なによりタイトルがいいじゃないっすか

ちーっともすかっとする話ではない。
もう、大掛かりな詐欺だとか、悪い奴らから知力体力人脈尽くして大金巻き上げるとか(ほら、オーシャンズ11とか12とか13とか)、そう言う話を期待すると肩すかしを食らう。

なにしろ、被害者があきらめの付くくらいの金額をカツアゲする二人組の話なんである。
それも読んでるこちらには、お金を手に入れたあとの爽快感、みたいなのもない。よくてにやっと笑い。

だが、何となく魅力的なんだよなあ。

してやったり、してやられたり、結局は騙し騙されみたいな世界で本当には悪党になれない主人公。けれど最終話はある意味カタルシスを感じることが出来る。
最後まで通して読むことで、全編通じて感じるぐだぐだ感が吹っ飛ぶ。

お金に取り憑かれちゃいかんのよね。
取り憑かれない程度に、小狡くお金を掠め取らないとね。

ISBN:4062135272 単行本 平 安寿子 講談社 2006/08/01 ¥1,575

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