図書館で見つけた時、「あれえー、館の新シリーズが出てるぅ」と思い、手に取ってびっくり、

ミステリーランドの配本かあ!

小学生向けではあっても、やはり綾辻行人。
館シリーズをきちんと踏襲しているし、読みながら情景の陰惨さにぞっともした。
殺人自体が陰惨なのではなく、主人公の置かれたあるシーンが、精神的に陰惨なのだ。

そしてラスト。
「ステーションの奥の奥」でも感じたが、ある種のファンタジーに彩られている。
ファンタジックなのではない。
それは一種のファンタジーだね、と感じるシチュエーションだと言うことだ。
きっと、子供たちにはゾクゾクするような終わりだろう。
その後を想像して、世界にどっぷりとはまり込むだろう。
自分が大人になってしまったことが、つまらないと思ってしまうラストシーンだった。

ISBN:4062705796 単行本 綾辻 行人 講談社 2006/03 ¥2,100

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索