この本の構想を聞いた編集者が、「読んで一冊くらいいやーな気持ちになる新書があってもいいでしょう」と言ったそうな。

ごめんなさい、内容に頭が付いていきませんでした。
庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」くらいまで時代が下がってくれば、作者の名前も本の題名も聞いたことはある。しかし、その前の話になっちゃうと、出てくる人たちの名前が「聞いたことあるようなないような」とか、「初めて聞きます」とか、そんな感じだ。

飛ばし読みしないように最初は気をつけましたが、ダメでした。
第一章と最終章のみ、がんばりました。
でもかなり飛ばしました。

これ、対象者が激しく限定されてる新書なのか。
読んでいやーな気持ちになるのは、「教養があって」「教育をきちんと受けて」「ある程度の収入があり」「社会的地位がある」「男性」なんじゃないのか。
それか、階級的に高い地位にある、女性か。

頭の中が「?」でいっぱいになりはしたが、「いやーな気持ち」にならなかったのは、私に「グロテスクな教養」がないからなんだろう。

何かは気持ちの中に残る本だったので、その何かが何なのか、探ってみたいような気もする。

ISBN:4480062394 新書 高田 里惠子 筑摩書房 2005/06/06 ¥777

コメント

家所伊右衛門
家所伊右衛門
2007年5月4日23:58

ああ、すばらしい書評ですね。いろんな意味で文句なしです。

蜜柑
蜜柑
2007年5月6日15:00

うわーありがとうございます。読んだ瞬間舞い上がってしまいました。でも自分で読み返してみてどこがすばらしいのかさっぱりわかりませぬ、家さま…。

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