忘れないうちにメモ

ステーションとは、東京駅だ。
東京駅の奥の奥にあるもの。

ステーションホテルに行ったことはあるだろうか?
あの、重厚な、静かなホテルに泊まったことは?

その奥の、小さな扉から続く場所にはなにがある?

古いもの、歴史の積み重なった場所、時を経ることでしか出来あがらないなにか。

そんなものが好きならば、きっとこの小説は面白い。

山口雅也は実のところ、キッドピストルズとあとなんだっけ、何かのシリーズしか読んでなくて、あんまり趣味じゃなかったのだけど、これはとても面白かった。

いいなあ、本当にこのシリーズ、いい。
子供と、昔子供だった大人へのミステリ。
がんばって揃えようかな。
子供たちがはじめて出会う本格ミステリがこの本たちだったら、絶対に幸せだ。

さて。
ステーションの奥の奥に眠っていたのは、なんでしょう?
「吸血鬼」が好きで、「ヴラド・ツェペシュ」なんて名前に心当たりがあって、ミステリが好きで、乱歩が好きだったりしたら、一気に読めちゃうよ。

そう言えば、ミステリらしいミステリを読んだのは久しぶりかもしれない。
最近のミステリ、特に若い作家さんの猟奇な作品はどうにも読めなくて、手が出なかったのだが、さすがに子供へ向けてのミステリだからか、殺人の動機や死体の描写がえぐくない。
これって大事なことだと思う。

本当なら、人が死なないミステリを読みたい。
そうすると加納朋子とか円紫師匠シリーズとかあっち方面になるかなあ。

メフィストに書くような作家さんの、人が死なないミステリどなたがご存知ありませんか。

追記(2/24)
そう言えば、猫丸先輩シリーズもあるわね、人が死なないミステリ。

ISBN:4062705818 単行本 山口 雅也 講談社 2006/11/09 ¥2,625

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