本と言うのは出会いだなあと、つくづく思う。

なんでまた田辺聖子、なんでまた震災記、とも思ったが、目に飛び込んできたんだから仕方がない。

しかし、読んでみると胸に迫ってくるものがある。
その時その場にいた人にしか書けぬもの、
時を置かず記されたものにしかない、迫り来る力、
11年を経て、映像ではなく、活字と言う媒体であるが故にまざまざと頭に浮かんでくる悲惨な状況。

知らなかった、知りようがなかった、11年前がほんの少し見えてくる。
当時9歳だった子どもが今年成人式を迎えるくらいに時間は流れ、そうだ、その何年か後に生まれたはー子はもう7歳だ。

田辺聖子は、本の中で何度か第二次世界大戦末期の頃を書いていた。
それも私には胸に迫る描写であった。

ISBN:4087752046 新書 田辺 聖子 集英社 ¥1,020

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