ジュヴナイル、と言っていいのだろうか。
かつて子どもだったあなたと少年少女のための
ミステリーランド
と言う惹句の、単行本シリーズ集。
豪華執筆陣と書かれているのも嘘ではなく、本当に豪華執筆陣だ。
我孫子武丸から始まって、綾辻行人、有栖川有栖、井上雅彦、歌野晶午、大田忠司、小野不由美、恩田陸、笠井潔、菊池秀行、京極夏彦、倉地淳、篠田真由美、島田荘司、殊能将之、高田崇史、竹本健治、田中芳樹、二階堂黎人、西沢保彦、法月綸太郎、はやみねかおる、摩耶雄嵩、森博嗣、山口雅也 以上。
これはあれか、メフィストのラインナップか? みたいなメンバーだ。
(ルリコちゃん、かなり惹かれない?)
ちょうど図書館で、有栖川さんのコーナーを物色していたら見つけた「虹果て村の秘密」
こちらの期待以上におもしろかった。
小学校中〜高学年向けに書かれているらしく、主人公二人がとても初々しく、かわいかった。
ある山奥の村、「虹果て村」に、高速道路が通るという。
その高速道路を巡って、賛成派と反対派が対立している。その中で起きる殺人事件。
高速道路が通ることで、起きるであろう環境問題について、問題提起をしている部分もあって、それも答えを用意せずに、読んだ側に考えさせるように書いてあって、うまいなあと思った。
有栖川さんはお子さんがいらっしゃるんだろうか? 聞いたことないのでいないのだと思うけど、きちんと、自分は大人であり、大人は子どもを導き、その先へと送りだしてやるのが役目だ、と言うことがわかっていて、揺るぎない柱が一本通っている方なのだなあと、大人とはそう言うことをわかっていて当たり前なんだろうけども、私はいつまでも子どもの甘えの中で成人し、そのまま年を重ねてしまったという思いがあるので、なんだか感動してしまった。
ミステリとしては、ちゃんと密室があり、アリバイトリックがあり、きれいな解決編があり、どろどろとしていない分、非常に読みやすい。
子どもが初めて触れるミステリがもしこの本だったら、私はちょっとうらやましい。
私が初めて読んだミステリって何だったろう?
小学校で手に取った、怪人二十面相シリーズかな。
ルパン(3世じゃないほう)も読んだけど、二十面相の方が好きだった。
ホームズも読んだ。
わからなくても、最後必ず「解決される」と言うのが好きだった。ある意味、カタルシスを感じたのだろう。
もしお金に余裕があったら、これ、配本される度にきっと買ってたなあ。
本棚にずらりと並べて、悦に入っていただろう。
はー子が読みたいと言ったら、嬉しくて、これがいいよ、あれもよかったよとうるさくしてしまうかもしれない。
やっぱり本はいいよ。
どんなにパソコンや携帯やPDAで読めたとしたって、新しい本のインクや紙の匂いをかぎながら、降ったばかりの真っ白な雪に足跡をつけていくような喜びを感じることは出来ない。
ISBN:4062705621 単行本 有栖川 有栖 講談社 2003/10/26 ¥2,100
かつて子どもだったあなたと少年少女のための
ミステリーランド
と言う惹句の、単行本シリーズ集。
豪華執筆陣と書かれているのも嘘ではなく、本当に豪華執筆陣だ。
我孫子武丸から始まって、綾辻行人、有栖川有栖、井上雅彦、歌野晶午、大田忠司、小野不由美、恩田陸、笠井潔、菊池秀行、京極夏彦、倉地淳、篠田真由美、島田荘司、殊能将之、高田崇史、竹本健治、田中芳樹、二階堂黎人、西沢保彦、法月綸太郎、はやみねかおる、摩耶雄嵩、森博嗣、山口雅也 以上。
これはあれか、メフィストのラインナップか? みたいなメンバーだ。
(ルリコちゃん、かなり惹かれない?)
ちょうど図書館で、有栖川さんのコーナーを物色していたら見つけた「虹果て村の秘密」
こちらの期待以上におもしろかった。
小学校中〜高学年向けに書かれているらしく、主人公二人がとても初々しく、かわいかった。
ある山奥の村、「虹果て村」に、高速道路が通るという。
その高速道路を巡って、賛成派と反対派が対立している。その中で起きる殺人事件。
高速道路が通ることで、起きるであろう環境問題について、問題提起をしている部分もあって、それも答えを用意せずに、読んだ側に考えさせるように書いてあって、うまいなあと思った。
有栖川さんはお子さんがいらっしゃるんだろうか? 聞いたことないのでいないのだと思うけど、きちんと、自分は大人であり、大人は子どもを導き、その先へと送りだしてやるのが役目だ、と言うことがわかっていて、揺るぎない柱が一本通っている方なのだなあと、大人とはそう言うことをわかっていて当たり前なんだろうけども、私はいつまでも子どもの甘えの中で成人し、そのまま年を重ねてしまったという思いがあるので、なんだか感動してしまった。
ミステリとしては、ちゃんと密室があり、アリバイトリックがあり、きれいな解決編があり、どろどろとしていない分、非常に読みやすい。
子どもが初めて触れるミステリがもしこの本だったら、私はちょっとうらやましい。
私が初めて読んだミステリって何だったろう?
小学校で手に取った、怪人二十面相シリーズかな。
ルパン(3世じゃないほう)も読んだけど、二十面相の方が好きだった。
ホームズも読んだ。
わからなくても、最後必ず「解決される」と言うのが好きだった。ある意味、カタルシスを感じたのだろう。
もしお金に余裕があったら、これ、配本される度にきっと買ってたなあ。
本棚にずらりと並べて、悦に入っていただろう。
はー子が読みたいと言ったら、嬉しくて、これがいいよ、あれもよかったよとうるさくしてしまうかもしれない。
やっぱり本はいいよ。
どんなにパソコンや携帯やPDAで読めたとしたって、新しい本のインクや紙の匂いをかぎながら、降ったばかりの真っ白な雪に足跡をつけていくような喜びを感じることは出来ない。
ISBN:4062705621 単行本 有栖川 有栖 講談社 2003/10/26 ¥2,100
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