今日、3回目の気功。
気功とは言うけれど、「気功」と聞いて想像する、おじさんが道場着を着て「ヤー!」と気合いを入れるような、ああ言うのではないです。
で、今日。
マンションの扉を開けたら、すっごく煙草のこもった臭いがする。
うわー、なんだろ、すごい苦手な臭いなんだけど。と思いながら先生としばらく雑談し、子供たちは絵を描いたりお菓子をもらって食べたりして、さてじゃあやりましょうか、と、ソファベッドに横になる。
カーテンを閉めて暗くして、音楽をかけてもらって目をつぶってリラックス…と思っても、煙草の臭いが気になってどうしようもない。
ひよ子は私と一緒にソファベッドにコロンとし、はー子は床で毛布をかぶせてもらって横になって歌を歌っている。
流している音楽に合わせた鼻歌のような、ちょっとばかり音程のずれた歌をずっと歌っている。
途中はー子がトイレに行ったあと、私の頭のところをごそごそしてる感じがあったので、手を伸ばして私を探ってるのかなあ、と思っていた。
終わったあと、はー子に「うた歌ってたねえ」と言ったら「え? うたってないよー」と。
え?
「歌ってたでしょ?」
そうしたら先生が、「歌ってなかったですよー」
は?
「いや、ずっと歌ってたよ。始まってすぐから、一回トイレに行ったでしょ、あのあとコロンしてからまた歌ってたじゃない」
「えー、歌ってないよぉー」
じゃ、私の聞いたのは何!
先生が笑いながら、「時々そう言うことあるんですよね。他に光を見る人とかいますよ」と。
えー? えー? えー?
「じゃあ、手を伸ばして、ママの頭のところ、さわったでしょ」
「えー? さわってないよぉ」
「触ってませんでしたよー。起きたのはトイレの時だけで、ちゃんとお利口に寝てましたよ」
軽いパニック。
その後トイレに行って、洗面所まで煙草の匂いがこもっているので、失礼かと思ったのだがどうしても我慢出来なくて「先生…私、煙草の臭い、苦手かもしれないです」と言った。
「あら、そう? あんまり『これが苦手』って思わないほうがいいかもよ」
「あ…そうなんですか? でも今日、なんだか煙草の臭いで気持ち悪くなっちゃって…」
「え? そんなに煙草の臭いする?」
「はい、あのぅ、洗面所まで臭ってます」
「そんなにするかしら? 窓はずっと開けてるし、洗面所の方は猫のトイレがあるから24時間換気扇が回ってるのよ」
「え、そうなんですか?」
「それに、猫がいるからと思って、空気清浄機もずっと回してるし、消臭スプレーもしてるのよ。今は主人もいないから、誰も煙草吸ってないのよ。煙草の臭いのこと言われたの、蜜柑さんが初めてだわ」
「…そうなんですか?」
「そうよー、他の皆さん、あーいい匂いって入ってらっしゃいますよ」
「…はー子、煙草の臭い、しない?」
「しないよー」
………。
ここら辺で何かおかしい、とようやく気がつく。
煙草の臭いがしてるのは私一人のようなのだ。
「あのね、蜜柑さん、もしかしてね、それって、霊的なものかもしれないですよ」
「はぁ!?」
ここで再びパニック。
「なんですか、それ」
「あのね、あなた、『煙』が嫌いじゃない?」
「煙ですか? …ああ、確かに、お香でも煙いやだなーと思います。匂いだけあればいいのにって。煙草なんか、換気扇の下に手を持ってってくれって思います」
「そうでしょ。あのね、霊媒体質の人って、煙が嫌いなんですよ」
………今何とおっしゃいました?
「…、あの、煙草の臭いがしてるの、私だけですか?」
「そうよ」
「私、何か憑いてるんですか!?」
一瞬頭の上あたりを凝視されてから、
「憑いてないですよ、心配いりません」
本気で恐くなって、ぼろぼろと泣いてしまう。
先生って見える人だったのかー!
昔、うんと昔に、誰だったか知りあいに「蜜柑は巫女体質だね」と言われたことがあるのを思い出す。
でも言われただけで、私に実感はない。
霊を見たこともないし。
感じたこともないし。
と言うか、もう、絶対見たくないし! 感じたくないし!
「大丈夫ですよ、恐がらなくても。ちょっとね、いろいろとスイッチが入ったのね。もともとそう言う素質があるんですよ。反応がとても早かったし」
と慰められて、落ち着いたところで帰ってきた。
何と言うか、今日は衝撃の一日だった。
いったい、私に何が起こってるのだ?
いったい次回はどうなるのだ。
………書いてて自分で信じられないよ。
顔はもうほとんどすっかり元に戻った。
頬のふちがちょっとがさがさしている程度。
ほっぺたはつるんつるんとしている。嬉しい。
体の痒みはまだまだ。
気功とは言うけれど、「気功」と聞いて想像する、おじさんが道場着を着て「ヤー!」と気合いを入れるような、ああ言うのではないです。
で、今日。
マンションの扉を開けたら、すっごく煙草のこもった臭いがする。
うわー、なんだろ、すごい苦手な臭いなんだけど。と思いながら先生としばらく雑談し、子供たちは絵を描いたりお菓子をもらって食べたりして、さてじゃあやりましょうか、と、ソファベッドに横になる。
カーテンを閉めて暗くして、音楽をかけてもらって目をつぶってリラックス…と思っても、煙草の臭いが気になってどうしようもない。
ひよ子は私と一緒にソファベッドにコロンとし、はー子は床で毛布をかぶせてもらって横になって歌を歌っている。
流している音楽に合わせた鼻歌のような、ちょっとばかり音程のずれた歌をずっと歌っている。
途中はー子がトイレに行ったあと、私の頭のところをごそごそしてる感じがあったので、手を伸ばして私を探ってるのかなあ、と思っていた。
終わったあと、はー子に「うた歌ってたねえ」と言ったら「え? うたってないよー」と。
え?
「歌ってたでしょ?」
そうしたら先生が、「歌ってなかったですよー」
は?
「いや、ずっと歌ってたよ。始まってすぐから、一回トイレに行ったでしょ、あのあとコロンしてからまた歌ってたじゃない」
「えー、歌ってないよぉー」
じゃ、私の聞いたのは何!
先生が笑いながら、「時々そう言うことあるんですよね。他に光を見る人とかいますよ」と。
えー? えー? えー?
「じゃあ、手を伸ばして、ママの頭のところ、さわったでしょ」
「えー? さわってないよぉ」
「触ってませんでしたよー。起きたのはトイレの時だけで、ちゃんとお利口に寝てましたよ」
軽いパニック。
その後トイレに行って、洗面所まで煙草の匂いがこもっているので、失礼かと思ったのだがどうしても我慢出来なくて「先生…私、煙草の臭い、苦手かもしれないです」と言った。
「あら、そう? あんまり『これが苦手』って思わないほうがいいかもよ」
「あ…そうなんですか? でも今日、なんだか煙草の臭いで気持ち悪くなっちゃって…」
「え? そんなに煙草の臭いする?」
「はい、あのぅ、洗面所まで臭ってます」
「そんなにするかしら? 窓はずっと開けてるし、洗面所の方は猫のトイレがあるから24時間換気扇が回ってるのよ」
「え、そうなんですか?」
「それに、猫がいるからと思って、空気清浄機もずっと回してるし、消臭スプレーもしてるのよ。今は主人もいないから、誰も煙草吸ってないのよ。煙草の臭いのこと言われたの、蜜柑さんが初めてだわ」
「…そうなんですか?」
「そうよー、他の皆さん、あーいい匂いって入ってらっしゃいますよ」
「…はー子、煙草の臭い、しない?」
「しないよー」
………。
ここら辺で何かおかしい、とようやく気がつく。
煙草の臭いがしてるのは私一人のようなのだ。
「あのね、蜜柑さん、もしかしてね、それって、霊的なものかもしれないですよ」
「はぁ!?」
ここで再びパニック。
「なんですか、それ」
「あのね、あなた、『煙』が嫌いじゃない?」
「煙ですか? …ああ、確かに、お香でも煙いやだなーと思います。匂いだけあればいいのにって。煙草なんか、換気扇の下に手を持ってってくれって思います」
「そうでしょ。あのね、霊媒体質の人って、煙が嫌いなんですよ」
………今何とおっしゃいました?
「…、あの、煙草の臭いがしてるの、私だけですか?」
「そうよ」
「私、何か憑いてるんですか!?」
一瞬頭の上あたりを凝視されてから、
「憑いてないですよ、心配いりません」
本気で恐くなって、ぼろぼろと泣いてしまう。
先生って見える人だったのかー!
昔、うんと昔に、誰だったか知りあいに「蜜柑は巫女体質だね」と言われたことがあるのを思い出す。
でも言われただけで、私に実感はない。
霊を見たこともないし。
感じたこともないし。
と言うか、もう、絶対見たくないし! 感じたくないし!
「大丈夫ですよ、恐がらなくても。ちょっとね、いろいろとスイッチが入ったのね。もともとそう言う素質があるんですよ。反応がとても早かったし」
と慰められて、落ち着いたところで帰ってきた。
何と言うか、今日は衝撃の一日だった。
いったい、私に何が起こってるのだ?
いったい次回はどうなるのだ。
………書いてて自分で信じられないよ。
顔はもうほとんどすっかり元に戻った。
頬のふちがちょっとがさがさしている程度。
ほっぺたはつるんつるんとしている。嬉しい。
体の痒みはまだまだ。
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