逢魔ヶ源内

2005年2月4日 読書
読了。

うーん、おもしろかったけど、いまいち満足しなかった。
作者が顔を出す前振りから突然源内の世界に切り替わるのはおもしろかったけど、その前振りが生かされてるのが一話しかなかった。
短編を雑誌に連載していたもののようだが、もっと話が膨らんだら倍おもしろかっただろうになー。
赤い櫃を背負った菅笠の男とか、もう一人の、逢う魔が時の源内とか、白石右近とか、書き込んだら一話分で一冊の本になって、シリーズ化できたんじゃないだろうか。
もったいないなー、なんだかもったいない。
源内の美貌も、美形の意味が別にないじゃんと言う感じだったし。
「D」なんかだと、しつこいくらいその美しさの描写があったような記憶があるんだけど。
まあ短編だしなあ…。
フルコースを食べるつもりだったら、確かに立派ではあるけどワンディッシュで出てきた、みたいな不満、と言う感じかな。

ISBN:4048735454 単行本 菊地 秀行 角川書店 2004/07/31 ¥1,470

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