カテゴリに「ピンポン」作ってしまったよ。
何日語れば気が済むんだよ。
すいません、もうしばらくお付き合い下さい。

あらためて、DVDを観て、ああ、原作のここを削ったのはもったいないなーと言うエピソードがいくつかあったのに気がついた。

一つは、アクマとポコ(ペコではないところに注目。卓球から離れてやさぐれている時期はポコだったのだ)が、砂浜で話すシーン(原作ですよ)。

「どうしてお前は逃げることばっかり考えるんだよ。お前は俺のヒーローだったよ!」

と説得するアクマをしり目に、「パプアに行くのだ」と海に入るペコ。
季節は11月。当然寒く、身体は運動不足の上にウィンドブレーカーまで着込んだ姿で海に入れば当然溺れる。

溺れるポコを助け、「浅瀬で溺れるバカ一人、俺が救った顛末だ。」「お前は沖にすら出ちゃあいないよ。」と呟くアクマ。

「沖にすら…」

この、沖にすら出られなかったというところが重要ポイントなのではないのか、と思うのです。
だから、握り方から教えてくれろとオババに頼み込み、反吐吐くまで走り込むペコに変わるんじゃないのか。

そしてもって、アクマがどんな思いで卓球を続け、スマイルに完膚無きまでに叩きのめされ、絶望し、諦めたのかが浮き上がってるんではないのか。
くぅー、アクマっていいやつだな! と、涙するシーンですよ。

変な卓球親子の試合前のエピソードなんかいらん。
見たかったなー、このシーン、見たかったなー。

それからもう一つ。

インターハイ予選決勝で、ペコとスマイルの対決。
原作では、一話まるまる、会話と効果音のない、息詰まるような試合が展開される。
握手をしてから、向いあうペコとスマイルの表情がいい。
スマイルの、ものすごい戦意が迸る目のアップ。容赦のない目。
目に気がついてニヤリと笑うペコの横顔。
試合中、痛んでいるペコの膝に負担がかかるコースに打ち込むスマイル、それを見て驚愕の表情を浮かべる小泉コーチ。
結果はペコの勝利。
心の底からの笑顔を浮かべるスマイル。

この一連の流れがあってこそ、がきんちょ時代のペコとスマイルの「いいか? 玉はにぎっちゃだめだ。そいでこっちにいっかいワンバンさせんよ。」「うん やってみる…」が生きるんじゃないのかー!

この試合をカットしてしまって、「行くぜ、相棒!」「おかえり、ヒーロー」では、スマイルったらひたすらヒーローの復活を待ってたのね☆ で終わっちゃうじゃないかー。
かなりニュアンスが変わってくると思うのです。

ああそれから、道男さんと猫田も出てない。
真田が海王の誰かに話しかけてる所があるんだから、丸眼鏡をその誰かにかけさせちゃえばよかったのになー。
猫田好きなんだよ。あのものすっごい腫れぼったい目が。
瑣末なところで言えば、映画の方の大田キャプテンは、キャラで言えば原作ではドテチンだね?

ああしかし、書いたらすっきりした。これでしばらく落ち着くでしょう。

映画の方はもちろんすごい完成度で、原作も愛してしまったわけで、だからこそこのエピソードを映画の方でも見れたらよかった、と思うのです。
でもきっとアレだね、クドカンの脚本が当初は2倍の長さだったそうだから、削った結果なんだろうなあ。
どのエピソード削ったって「あれ見てみたかった」、と思うんだろうね。

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