ISBN:4048733028 単行本 恩田 陸 角川書店
ひさびさに本を読んだ、って感じの本だった。ミステリ仕立てでもないし、すごく映像向けの話だと思う。映画とか。多分ドラマだともったいない。「踊る大走査線」ふうに撮ったら面白いだろう。
表紙を見て、ダンナは、「地図の本かと思った」そうだ。「鬼平みたいなさー、江戸の地図とかそう言うの」だそうだ。
確かに地図は載ってるが、東京駅だしな。それも中表紙(っていうんだっけかな)だし。
恩田陸もこう言う、ドタバタものを書くんだ、と、ちょっとびっくりする。恩田陸と言うとどうしても「六番目の小夜子」だったり、「三月は深き紅の淵に」とか、そっちのイメージがあるのだが。
こう言うのを若竹七海が書くと、どっかで口が苦くなるような毒を齧らせるのだろうが(それで読後はいやぁな気持ちになる。最近はちょっと若竹七海に手が伸びない)、それはまた別のお話的な引っ張り方もいやらしくなくてよかった。
読み物ついでに、えー、Y新聞夕刊連載中の俵万智の「トリアングル」って、どっこにも書いてなかったけど私小説ですか。
もしかして最後は一人で子供を産んで育てる決意を主人公がしておしまいとかじゃないだろうな。
まさかそんな安易な結末じゃないよねえ。
次連載予定の町田町蔵康に期待する。
もひとつついでに、朝刊の大御所の「幻覚」、あまりにねちねちとねちっこい主人公に後ろから蹴りを入れたくなりつつ途中放棄しそうになりながらも頑張って読み続けていたが、ようやく、面白い展開になってきた。
「失楽園」ってのもあんな感じでずっとねちねちと話が進んでいたんだろうか。読んでないからわからないが、もし失楽園もああだったんだとすれば、私には合わない作家と言うことだな。
いやもう、主人公の男が、ひたすら、美しいヒミコ先生とセックスがしたいだの、一度体を重ねた他の女が急に惜しくなったりだの、読んでてむかむかする。
だいたい、女医の名前が「氷見子」ってどうよ。
そこからして間違いだと思うのだが。
ひさびさに本を読んだ、って感じの本だった。ミステリ仕立てでもないし、すごく映像向けの話だと思う。映画とか。多分ドラマだともったいない。「踊る大走査線」ふうに撮ったら面白いだろう。
表紙を見て、ダンナは、「地図の本かと思った」そうだ。「鬼平みたいなさー、江戸の地図とかそう言うの」だそうだ。
確かに地図は載ってるが、東京駅だしな。それも中表紙(っていうんだっけかな)だし。
恩田陸もこう言う、ドタバタものを書くんだ、と、ちょっとびっくりする。恩田陸と言うとどうしても「六番目の小夜子」だったり、「三月は深き紅の淵に」とか、そっちのイメージがあるのだが。
こう言うのを若竹七海が書くと、どっかで口が苦くなるような毒を齧らせるのだろうが(それで読後はいやぁな気持ちになる。最近はちょっと若竹七海に手が伸びない)、それはまた別のお話的な引っ張り方もいやらしくなくてよかった。
読み物ついでに、えー、Y新聞夕刊連載中の俵万智の「トリアングル」って、どっこにも書いてなかったけど私小説ですか。
もしかして最後は一人で子供を産んで育てる決意を主人公がしておしまいとかじゃないだろうな。
まさかそんな安易な結末じゃないよねえ。
次連載予定の町田
もひとつついでに、朝刊の大御所の「幻覚」、あまりにねちねちとねちっこい主人公に後ろから蹴りを入れたくなりつつ途中放棄しそうになりながらも頑張って読み続けていたが、ようやく、面白い展開になってきた。
「失楽園」ってのもあんな感じでずっとねちねちと話が進んでいたんだろうか。読んでないからわからないが、もし失楽園もああだったんだとすれば、私には合わない作家と言うことだな。
いやもう、主人公の男が、ひたすら、美しいヒミコ先生とセックスがしたいだの、一度体を重ねた他の女が急に惜しくなったりだの、読んでてむかむかする。
だいたい、女医の名前が「氷見子」ってどうよ。
そこからして間違いだと思うのだが。
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