出産レポ
2002年6月28日と言うことで、ちびむすが夜も昼も寝なくって、ちびむす一人ならいざ知らず、上のムスメもいるのでさすがにへろへろの蜜柑さんです。皆さんいかがお過ごしですか。
予告通り、出産レポでございます。
---------☆
助産院と提携している総合病院の検診の日の朝、咳をしたら温かいものが流れて、破水したかも、と、助産院に連絡。
午前中に夫とムスメと一緒に助産院へ。
内診の結果、子宮口はほんのちょっと開いてるだけだったので、刺激してもらう。
夕方、焼肉を食べている最中に出血、痛みも出てくる。
夜中10分間隔で痛みが来たので、助産院へ。
でも不規則だったので、明け方一度帰される。
(5/30)
破水しているために助産院の近くの小児科に、抗生物質をもらいに午前中行く。
優しい先生で、「早く生まれておいで」とおなかに手を当てて話しかけてくれる。
診察室を出た直後、強い痛みが来る。
前の晩と朝方は陣痛が不規則だったのと、どうせ午後から助産院で診察受けるんだからこのまま家に帰るより散歩しよう、と夫が言いだし、小児科の近くの公園でムスメを遊ばせる。
私は痛みがかなり強くなり始めて、ほとんど歩けないが、また間隔が空くのが嫌だったので、痛みをやり過ごしながらゆっくり歩く。
お昼になり、こどもの国の近くのモスバーガーでお昼。
私はほとんど食べられない、と言うより、なにか固形のものをおなかに入れたら吐きそうだったので、モスシェイク。甘いものが飲みたかった。
モスにいる間に5分間隔に。顔がゆがむ。波に耐えるので精いっぱい。
ムスメが、「まま、おみずのむとなおるよ」と水をくれる。
もちろん治りはしないが、「ありがと、もう大丈夫」と答えると、ほっとした顔をする。
それの繰り返し。
もうそろそろダメかも、と助産院に向う。
助産院で内診を受けて、診察台から起き上がると吐き気に襲われ、胃の中のものを全部吐いてしまう。
落ち着いたところで、ムスメの時には「足が引っこ抜ける〜〜」と思うような痛みだったことを思い出し、やっぱり生まれるのはまだ先だろうなと思い、このまま助産院にいてもしかたないと思い、外に買い物に出掛ける。(座ったりしたらまた痛みが遠のきそうな気がしていた)
助産婦さんに「足が引っこ抜ける、と思った頃にはもう遅いんだからね、動けなくなっちゃうからね、その前に帰ってらっしゃい」と念を押され、3人で近くのドラッグストアにムスメのおむつを車で買いに。
店内をそろそろと歩いていると、足の付け根に来るような痛みが。
「あ、やばい」と思い、夫に会計を済ませてもらって車に戻るが、10歩歩くごとに痛みがくるような感じでなかなか前に進めない。
助産院に戻って、動いてないと痛みが遠のく感じがあったので、階段を上り下りすることに。
ムスメも一緒に階段を上り下りしてくれる。
「まーま、がんばれ、がんばれ」と声をかけてくれるが、笑顔が作れない。
一往復したところで動けなくなる。痛みは3分間隔。
また吐き気に襲われて、残っていたものと胃液を吐く。
診察室でテルミー(箸くらいの太さのお灸棒を金属の筒に入れて体をさする療法)を受ける。
助産婦さんが体中にテルミーをかけてくれる。
肛門に圧迫感を感じる。助産婦さんがテルミーをかけながら、肛門も押さえてくれる。
痛みが来るたびに、声が出る。
静かにお産出来るつもりだったのに、とんでもない。うめき声というか、「痛い痛いーーーー」「ううーうー」これしか口から出ない。
検診の妊婦さんに申し訳ないと思いつつ、声を抑えられない。
体中から汗が吹き出る。
すごく暑くて、着ていたTシャツを脱ぐ(脱がせてもらう)。
付けているのはブラとショーツだけ。
でももうそんなことに構っていられない。
握っていたハンドタオルが汗でしめってしまい、別のものをもらう。
陣痛が来るたびに、窓にかかっていたカーテンを握りしめて耐える。
テルミーをかけてもらっているせいか、一瞬だけ、陣痛の合間に眠ることが出来た。
その後、痛みがどんどんと強くなる。
あとで聞くと、テルミーでリラックスして眠ったときに、子宮口が開いたのではないかということだった。
テルミーをかけてもらわなかったらもっと時間がかかっていただろうと言われる。
眠ったあと、もう横になっていられなくなる。
起きて四つん這いになりたい、息みたい。
「いきみたいよーーー」と叫ぶと、分娩室に移される。
自分が半裸なことは気がついていたが、もうほんとにそれどころではない感じ。
肩にバスタオルをかけてもらって移動している間、「検診の妊婦さんに付いてきてるダンナさんが居てなくてよかった」と頭のどこかで思う。
この日は、他の病院から若い助産婦さん3人が見学に来ていたのだが、その見学の人達も分娩室に入って、狭い3畳の和室になんと7人(私、夫、助産婦さん2人、見学の助産婦さん3人。ムスメは見学の助産婦さんの引率の先生が面倒を見てくれた)もいた。
夫もなし崩し的に立ち会いに。
私は夫がいることで気持ちが落ち着いたので、居てくれてとてもよかった。
大きなビーズクッションを出してもらい、上からしがみつく形で息む。
最後は、横向きになって助産婦さんが二人付いてくれて、あかんぼを取り上げてくれた。
(あとで聞いたら、骨盤の恥骨結合の靭帯を守るために、横向きで取り上げるのだそうだ)
夫がへその緒を切った。
あとで体を拭いてもらうときに手を見たら、指の腹が汗でしわしわにふやけていた。
生まれた子供は1820g。
生まれた瞬間、助産婦さんの「ちいさいー!」と言う声がしたが、ここまで小さいとは。
小さかったのと、お産が軽かったのとで会陰の裂傷なし。
子供は小さかったが、とても元気。病院に送るかどうかで助産院側もものすごく迷ったようだが、小児科医に相談し、一晩様子を見て小児科医の診察を受けて、結果、助産院で一緒にいられることになった。
はっきり言って、助産院側からすればリスクのある決断だったと思う。
産婦の希望をなるべくかなえようという姿勢がなければ出来ないことだろう。
病院に…と言われたときはパニックになったが、夫が私の気持ちを汲んでくれ、子供の様子も安定していたことが、よかったのだと思う。
体重の減少をなるべく少なくするために、出産後すぐに母乳を絞ってスプーンで飲ませた。
私の乳首が大きく、あかんぼの吸う力が弱いために、直接は吸えなかった。
生後4日目に、出生体重に戻り、8日目に母子ともに退院。
--------☆
以上。
私としては、非常に満足の行くお産でした。
心残りが一つあるとすれば、ちびの頭が出てきたときに、触らなかったこと。言えばよかったなあ。
助産院で出産してからは、もう分娩台でのお産は出来ないなぁ。
助産婦さん達のフォローもとても手厚く、もちろん私のお世話になった助産院が、助産婦さんの人数が多く、手が回るということもあるのだが、出産後も何くれとなく気にかけてくれ、「ここにいれば大丈夫」と思えることは素晴らしかった。
予告通り、出産レポでございます。
---------☆
助産院と提携している総合病院の検診の日の朝、咳をしたら温かいものが流れて、破水したかも、と、助産院に連絡。
午前中に夫とムスメと一緒に助産院へ。
内診の結果、子宮口はほんのちょっと開いてるだけだったので、刺激してもらう。
夕方、焼肉を食べている最中に出血、痛みも出てくる。
夜中10分間隔で痛みが来たので、助産院へ。
でも不規則だったので、明け方一度帰される。
(5/30)
破水しているために助産院の近くの小児科に、抗生物質をもらいに午前中行く。
優しい先生で、「早く生まれておいで」とおなかに手を当てて話しかけてくれる。
診察室を出た直後、強い痛みが来る。
前の晩と朝方は陣痛が不規則だったのと、どうせ午後から助産院で診察受けるんだからこのまま家に帰るより散歩しよう、と夫が言いだし、小児科の近くの公園でムスメを遊ばせる。
私は痛みがかなり強くなり始めて、ほとんど歩けないが、また間隔が空くのが嫌だったので、痛みをやり過ごしながらゆっくり歩く。
お昼になり、こどもの国の近くのモスバーガーでお昼。
私はほとんど食べられない、と言うより、なにか固形のものをおなかに入れたら吐きそうだったので、モスシェイク。甘いものが飲みたかった。
モスにいる間に5分間隔に。顔がゆがむ。波に耐えるので精いっぱい。
ムスメが、「まま、おみずのむとなおるよ」と水をくれる。
もちろん治りはしないが、「ありがと、もう大丈夫」と答えると、ほっとした顔をする。
それの繰り返し。
もうそろそろダメかも、と助産院に向う。
助産院で内診を受けて、診察台から起き上がると吐き気に襲われ、胃の中のものを全部吐いてしまう。
落ち着いたところで、ムスメの時には「足が引っこ抜ける〜〜」と思うような痛みだったことを思い出し、やっぱり生まれるのはまだ先だろうなと思い、このまま助産院にいてもしかたないと思い、外に買い物に出掛ける。(座ったりしたらまた痛みが遠のきそうな気がしていた)
助産婦さんに「足が引っこ抜ける、と思った頃にはもう遅いんだからね、動けなくなっちゃうからね、その前に帰ってらっしゃい」と念を押され、3人で近くのドラッグストアにムスメのおむつを車で買いに。
店内をそろそろと歩いていると、足の付け根に来るような痛みが。
「あ、やばい」と思い、夫に会計を済ませてもらって車に戻るが、10歩歩くごとに痛みがくるような感じでなかなか前に進めない。
助産院に戻って、動いてないと痛みが遠のく感じがあったので、階段を上り下りすることに。
ムスメも一緒に階段を上り下りしてくれる。
「まーま、がんばれ、がんばれ」と声をかけてくれるが、笑顔が作れない。
一往復したところで動けなくなる。痛みは3分間隔。
また吐き気に襲われて、残っていたものと胃液を吐く。
診察室でテルミー(箸くらいの太さのお灸棒を金属の筒に入れて体をさする療法)を受ける。
助産婦さんが体中にテルミーをかけてくれる。
肛門に圧迫感を感じる。助産婦さんがテルミーをかけながら、肛門も押さえてくれる。
痛みが来るたびに、声が出る。
静かにお産出来るつもりだったのに、とんでもない。うめき声というか、「痛い痛いーーーー」「ううーうー」これしか口から出ない。
検診の妊婦さんに申し訳ないと思いつつ、声を抑えられない。
体中から汗が吹き出る。
すごく暑くて、着ていたTシャツを脱ぐ(脱がせてもらう)。
付けているのはブラとショーツだけ。
でももうそんなことに構っていられない。
握っていたハンドタオルが汗でしめってしまい、別のものをもらう。
陣痛が来るたびに、窓にかかっていたカーテンを握りしめて耐える。
テルミーをかけてもらっているせいか、一瞬だけ、陣痛の合間に眠ることが出来た。
その後、痛みがどんどんと強くなる。
あとで聞くと、テルミーでリラックスして眠ったときに、子宮口が開いたのではないかということだった。
テルミーをかけてもらわなかったらもっと時間がかかっていただろうと言われる。
眠ったあと、もう横になっていられなくなる。
起きて四つん這いになりたい、息みたい。
「いきみたいよーーー」と叫ぶと、分娩室に移される。
自分が半裸なことは気がついていたが、もうほんとにそれどころではない感じ。
肩にバスタオルをかけてもらって移動している間、「検診の妊婦さんに付いてきてるダンナさんが居てなくてよかった」と頭のどこかで思う。
この日は、他の病院から若い助産婦さん3人が見学に来ていたのだが、その見学の人達も分娩室に入って、狭い3畳の和室になんと7人(私、夫、助産婦さん2人、見学の助産婦さん3人。ムスメは見学の助産婦さんの引率の先生が面倒を見てくれた)もいた。
夫もなし崩し的に立ち会いに。
私は夫がいることで気持ちが落ち着いたので、居てくれてとてもよかった。
大きなビーズクッションを出してもらい、上からしがみつく形で息む。
最後は、横向きになって助産婦さんが二人付いてくれて、あかんぼを取り上げてくれた。
(あとで聞いたら、骨盤の恥骨結合の靭帯を守るために、横向きで取り上げるのだそうだ)
夫がへその緒を切った。
あとで体を拭いてもらうときに手を見たら、指の腹が汗でしわしわにふやけていた。
生まれた子供は1820g。
生まれた瞬間、助産婦さんの「ちいさいー!」と言う声がしたが、ここまで小さいとは。
小さかったのと、お産が軽かったのとで会陰の裂傷なし。
子供は小さかったが、とても元気。病院に送るかどうかで助産院側もものすごく迷ったようだが、小児科医に相談し、一晩様子を見て小児科医の診察を受けて、結果、助産院で一緒にいられることになった。
はっきり言って、助産院側からすればリスクのある決断だったと思う。
産婦の希望をなるべくかなえようという姿勢がなければ出来ないことだろう。
病院に…と言われたときはパニックになったが、夫が私の気持ちを汲んでくれ、子供の様子も安定していたことが、よかったのだと思う。
体重の減少をなるべく少なくするために、出産後すぐに母乳を絞ってスプーンで飲ませた。
私の乳首が大きく、あかんぼの吸う力が弱いために、直接は吸えなかった。
生後4日目に、出生体重に戻り、8日目に母子ともに退院。
--------☆
以上。
私としては、非常に満足の行くお産でした。
心残りが一つあるとすれば、ちびの頭が出てきたときに、触らなかったこと。言えばよかったなあ。
助産院で出産してからは、もう分娩台でのお産は出来ないなぁ。
助産婦さん達のフォローもとても手厚く、もちろん私のお世話になった助産院が、助産婦さんの人数が多く、手が回るということもあるのだが、出産後も何くれとなく気にかけてくれ、「ここにいれば大丈夫」と思えることは素晴らしかった。
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