図書館で伊藤比呂美の本を2冊。
2001年8月5日図書館という存在そのものを愛している私ですが、おもしろい本に巡り合うと本当に嬉しい。
伊藤比呂美は前から好きだったのですよ。「おなか ほっぺ おしり」とか、最近読んで、おもしろいなーと思って、古本屋でそこらへんのシリーズ探して、伊藤比呂美の前のダンナさんが書いた育児本まで買ってきて。
こないだ私がなにもかも嫌になって、子供をダンナにまかせて半日家出したときに、本屋さんで伊藤比呂美の新刊を見つけて立ち読みしてたらば、離婚していておまけにカリフォルニアに住んでいて、娘さん二人はいつの間にか思春期に入っていて、三番目の子供までいて、ユダヤ系のイギリス人のダンナさんまでいて、そして思春期に入った娘さん二人は、おねえちゃんの方が拒食症だったりしてて、うわぁうわぁと読みながら思ったものですが、今回借りてきたのはそれよりもちょっと前の話、別れるかどうかという時期に、料理研究家の友達との間で交わされたファックス通信をまとめたものと、カリフォルニアに住んでから料理とか食べることとかについて書かれたもの。
このねー、ファックス通信を本にまとめたものがえらくおもしろいです。
ああ、こんなに赤裸々に自分の置かれた情況、自分の感情、子供のこと、男のこと、仕事のこと、書ける相手がいるのは羨ましい。
ファックスと言うのがおもしろいんだろうな。
メールでも手紙でもなく。
ボタンのついた電話機から、ご、ご、ご、ご、と吐き出される白い紙を見る時、なんとなく心躍るし。
私もムスメと誕生日が一日違いの娘さんがいるママ友達とファックスのやりとりしてますが、まあやっぱり子供を介しての友達だから、あるところでのセーブがある。お互い、メールアドレスを持ってるのを知ってるんだけど、一度もメールを出したことがないのがおもしろい付き合いだとは思うのだけど。あ、でも、今度保育園に行った時の写真をメールで送る約束してたんだっけ。うーん。
私がなんとなくファックスが好きというのもあるかも知れない。
でも伊藤比呂美の追いつめられ方というか、それが文章に表われる感じが私にはわかる気がする。わかると言っては僭越かもしれないけど、あの人の文章が好きだな。好き嫌いの別れるところかもしれないけど。
つうことで、今日は借りてきた本。
「なにたべた?」伊藤比呂美+枝元なほみ/マガジンハウス
「またたび」伊藤比呂美/集英社
「蚕蛾 さんが」和田はつ子/講談社ノベルズ
「ゴミと罰」ジル・チャーチル/創元推理文庫
「もうすぐ私も四十歳」岸本葉子/小学館
「覆面作家の夢の家」北村薫/角川書店
「凶笑面 きょうしょうめん 蓮丈那智フィールドファイル1」北森鴻/新潮エンターテイメント倶楽部
和田はつ子ははじめて読む。ホラーミステリーだそうだ。おもしろければしばらく和田はつ子のものを借りるつもり。
ジル・チャーチルの「ゴミと罰」、これはあれですよ、「罪と罰」のもじりね。これのシリーズ、みんなタイトルが名作かなにかのもじりになってる。原題が最初からもじりなんだってさ。このシリーズの、何冊目かのを持っていて、それが結構おもしろかったので探してて、何年かぶりにシリーズ1作目に巡り合ったというわけ。コージー派(あまりスリルとサスペンスやホラーや猟奇な殺人でなくて、お茶とケーキをいただきながら読めるようなミステリ)のミステリは肩が凝らなくてよろしい。
北森鴻、この人も面白い話を書く。フィールドファイルってことは民俗学の話がからんだミステリかしらん。蓮丈那智のシリーズは前に読んだことあるかも。ちょっと記憶のかなただけど。
北村薫ってさー、読んだ感じはすごい取っつきやすくて読みやすいんだけど、人は救いようのない悪意を持っているものですよ、騙されてはいけませんよ、って言ってるみたいな感じがあって、読んだ後何とも言えない気持ちになることがあるんだけど。
岸本葉子はいつも読んでない本があるとつい借りてしまう。この人ってあんまり共感出来るところのないエッセイストなんだけど、たぶん共有出来る感覚がないからなんだろうけど、なんか好きなんだよね。お上品で、なのにあがいてて。この人のマンションを買う話は面白かったなあ。
最後に、ムスメに借りてきた絵本。
「おはなのすきなトラリーヌ」どい かや/偕成社
トラリーヌって、トラよ、トラ! タイトルからして笑ってしまふ。
しかしすごいかわいいの。フェルトと毛糸で切り貼りした絵本のようで、なんとなく古くさいんだけどキュートなの。今ぱらぱらとめくってみてもかわいい。…これは欲しいなあ。手元に置いておきたいなあ。
ってすいません、なんか他人が読んでちっともおもしろい日記ではないかもー。
あ、ムスメが昼寝から起きてきた。今日はここまで。
伊藤比呂美は前から好きだったのですよ。「おなか ほっぺ おしり」とか、最近読んで、おもしろいなーと思って、古本屋でそこらへんのシリーズ探して、伊藤比呂美の前のダンナさんが書いた育児本まで買ってきて。
こないだ私がなにもかも嫌になって、子供をダンナにまかせて半日家出したときに、本屋さんで伊藤比呂美の新刊を見つけて立ち読みしてたらば、離婚していておまけにカリフォルニアに住んでいて、娘さん二人はいつの間にか思春期に入っていて、三番目の子供までいて、ユダヤ系のイギリス人のダンナさんまでいて、そして思春期に入った娘さん二人は、おねえちゃんの方が拒食症だったりしてて、うわぁうわぁと読みながら思ったものですが、今回借りてきたのはそれよりもちょっと前の話、別れるかどうかという時期に、料理研究家の友達との間で交わされたファックス通信をまとめたものと、カリフォルニアに住んでから料理とか食べることとかについて書かれたもの。
このねー、ファックス通信を本にまとめたものがえらくおもしろいです。
ああ、こんなに赤裸々に自分の置かれた情況、自分の感情、子供のこと、男のこと、仕事のこと、書ける相手がいるのは羨ましい。
ファックスと言うのがおもしろいんだろうな。
メールでも手紙でもなく。
ボタンのついた電話機から、ご、ご、ご、ご、と吐き出される白い紙を見る時、なんとなく心躍るし。
私もムスメと誕生日が一日違いの娘さんがいるママ友達とファックスのやりとりしてますが、まあやっぱり子供を介しての友達だから、あるところでのセーブがある。お互い、メールアドレスを持ってるのを知ってるんだけど、一度もメールを出したことがないのがおもしろい付き合いだとは思うのだけど。あ、でも、今度保育園に行った時の写真をメールで送る約束してたんだっけ。うーん。
私がなんとなくファックスが好きというのもあるかも知れない。
でも伊藤比呂美の追いつめられ方というか、それが文章に表われる感じが私にはわかる気がする。わかると言っては僭越かもしれないけど、あの人の文章が好きだな。好き嫌いの別れるところかもしれないけど。
つうことで、今日は借りてきた本。
「なにたべた?」伊藤比呂美+枝元なほみ/マガジンハウス
「またたび」伊藤比呂美/集英社
「蚕蛾 さんが」和田はつ子/講談社ノベルズ
「ゴミと罰」ジル・チャーチル/創元推理文庫
「もうすぐ私も四十歳」岸本葉子/小学館
「覆面作家の夢の家」北村薫/角川書店
「凶笑面 きょうしょうめん 蓮丈那智フィールドファイル1」北森鴻/新潮エンターテイメント倶楽部
和田はつ子ははじめて読む。ホラーミステリーだそうだ。おもしろければしばらく和田はつ子のものを借りるつもり。
ジル・チャーチルの「ゴミと罰」、これはあれですよ、「罪と罰」のもじりね。これのシリーズ、みんなタイトルが名作かなにかのもじりになってる。原題が最初からもじりなんだってさ。このシリーズの、何冊目かのを持っていて、それが結構おもしろかったので探してて、何年かぶりにシリーズ1作目に巡り合ったというわけ。コージー派(あまりスリルとサスペンスやホラーや猟奇な殺人でなくて、お茶とケーキをいただきながら読めるようなミステリ)のミステリは肩が凝らなくてよろしい。
北森鴻、この人も面白い話を書く。フィールドファイルってことは民俗学の話がからんだミステリかしらん。蓮丈那智のシリーズは前に読んだことあるかも。ちょっと記憶のかなただけど。
北村薫ってさー、読んだ感じはすごい取っつきやすくて読みやすいんだけど、人は救いようのない悪意を持っているものですよ、騙されてはいけませんよ、って言ってるみたいな感じがあって、読んだ後何とも言えない気持ちになることがあるんだけど。
岸本葉子はいつも読んでない本があるとつい借りてしまう。この人ってあんまり共感出来るところのないエッセイストなんだけど、たぶん共有出来る感覚がないからなんだろうけど、なんか好きなんだよね。お上品で、なのにあがいてて。この人のマンションを買う話は面白かったなあ。
最後に、ムスメに借りてきた絵本。
「おはなのすきなトラリーヌ」どい かや/偕成社
トラリーヌって、トラよ、トラ! タイトルからして笑ってしまふ。
しかしすごいかわいいの。フェルトと毛糸で切り貼りした絵本のようで、なんとなく古くさいんだけどキュートなの。今ぱらぱらとめくってみてもかわいい。…これは欲しいなあ。手元に置いておきたいなあ。
ってすいません、なんか他人が読んでちっともおもしろい日記ではないかもー。
あ、ムスメが昼寝から起きてきた。今日はここまで。
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