これでいいんだろうか
2001年7月14日先週の金、土、今週の日、月と連続でハードな仕事をこなしたダンナ。本当にハードだったから、その後ずっと家でいても何も言うまいと思っていた。
だいたい、あのイベントの後は使い物にならないんだよね、一緒に仕事してたから良くわかる。
火、水、木、金と家で子供の世話をしてくれて、あとは何の仕事もせずに家にいても、まあそのうちどうしても動かなくちゃならない場合は動くだろうし、別によろし。
家事もしてくれなくても、それも別に構わん。家事は私の仕事ですから。
と、思っていたのだ。
けど。
金曜日の朝ダンナが突然、「今日の目標。K先生の青山の病院に電話して予約をとる。それから国立に行ってパイプのブラシ買う」と呟いた。
おぅおぅ、がんばれ。
それだけ出来れば上等上等。
病院の予約は何日も前から言ってたのに、いつもの「鬱っぽいと電話が出来ない」に阻まれてのびのびになっていたのだ。
午前中に、ありったけの気力をかき集めて予約の電話をし、目標一はクリア。
パイプのブラシというのが良くわからないのだが、たぶん客に注文を受けたか、仕入れたパイプの修理にでも使うつもりなのだろう。
ムスメを外で遊ばせているうちに、気が付いたらクーラーの中でダンナは寝ていた。
あーあ、こりゃ、国立には行けないかも。電話で気力を使い果たしてしまったらしい。
午前中からこうやって寝てしまうと、たいがいその日は寝続けてしまうのだ。鬱っぽいときに良くそう言うことが起きる。本当に鬱の時は、ずーっと寝続けるので、そして寝続けて半年くらい経つので(その間無収入だよ!)、まだ鬱ではないようだけど。
無理矢理起すのは逆効果なのでそのまま寝かせておく。
午後になり、ムスメが昼寝に入ったところで、お昼だからと起したダンナに、「あの子が昼寝から起きたらみんなで国立行こうよ」と誘い水を向けてみる。が、「んー……」と言ったきり、うんでもスンでもないので、内心あーあと思いながらも、そのままそのことには触れないことにする。
本当はそこで無理矢理にでも国立に行ってしまえば、ひとつ気にかかることが減って楽になるはずなのだ。「やらなくちゃならないことがあるのにやらない(やれない)」が重なって、いつも鬱になるんだから。
だけど、気にかかるものを片付ける、それだけの気力が無い場合、こちらから押すことが大きなプレッシャーになるようで、結局「アナタのために言ってるのにー!」とか思ってしまって私までイライラしてしまうので、やめた。
そして今日も結局一日私と一緒に娘の世話をし、仕事をせず、「……リハビリになるから今日は夕飯のしたく俺がする」と晩ごはんを作ってくれ、
娘を寝かし付けている途中。
「明日さ、国立行こうよ」
「……俺明日高幡なんだけど」
え?
高幡って明日だっけ?
って、今日一日家にいたじゃん! 全然用意してなくて、そのそぶりも見せなかったけど!
「いいよ、車に積み込んであるのパパって並べて終わらしちゃうから」
よくないだろー!
市の前日なんだから、荷物の整理とか、積み下ろしの準備とか、倉庫の片付けとか、お客さんへのメールのお返事とか、業者さんへの連絡とか、山ほどやることあるじゃない!
なんでなんにもしないのよ〜〜〜〜〜。
そりゃ、あそこは売れないよ。
でもさー、ここんとこ、競り市場にも行かない。買い出しもしない。お客さんから借り受けたりもしない。それでいい荷物があるわけないんだから、そんな店で客引き付けられるわけもないじゃないかよぉー。
言いたいことは山ほどあったけど、ぐっと言葉を飲み込む。
そうだ、今まで飲み込んだ言葉の数々で私の中は破裂しそうになってる。でも、決定的な一言を言ってしまわないために、喉まで出かかった言葉を無理矢理押し込める。
勘弁してくれ、と思う。
私だって限界がある。
見守るのにも、容量を超えちゃったら溢れるしかないんだよ。
そんな時に限って、ムスメは寝つきが悪く、9時半に布団に入って、寝ついたのは10時45分だった。
気持ちがキリキリと尖り、早くこの情況から逃げ出したいと思えば思うほど、ムスメはぐずって泣き、暴れる。
歌のひとつでも歌えば安心して眠りにつくだろう。でも今優しい声が出るはずもない。自分の、いかにも今私は不機嫌です、と言う声を聞くのも癪に障る。結局むっつりといらつきを押さえたまま、ムスメのおしりをぽんぽんたたくしか出来なかった。
今、ダンナは、「蜜柑が寝る時に起して」と言って、ムスメと一緒に寝ている。
たぶん私が寝るのが0時半頃。
ダンナの睡眠時間はだいたい2時間程度というところになるか。
明日が高幡だってわかっていたら、もっと早く寝る準備に持っていったのに(何故カレンダーに予定を書き込まない!)。
2時間しか眠らないで、この炎天下の下で商売するつもりなのだろうか。
ダンナは私と12才違い。今年で45になる。無理だってそろそろきかない年だ。
もっと自分の体のために気を遣ってよ、と腹ただしく思う。
そして、鬱っぽいダンナをフォローするのと、仕事モードのダンナをフォローするのの方法のあまりの違いに、いつもジレンマを感じる。時によっては鬱っぽいダンナが仕事するときのフォロー、に神経を使わなくてはならないのが、時々本当に疲れる。そして不安になる。
私の態度や、「見守る」姿勢は、方向が間違ってるんだろうか。
これでいいんだろうか。
いつも不安ばかりだ。
ダンナを大切に思うだけに、こういう考えになるときは、とても心細い。
だいたい、あのイベントの後は使い物にならないんだよね、一緒に仕事してたから良くわかる。
火、水、木、金と家で子供の世話をしてくれて、あとは何の仕事もせずに家にいても、まあそのうちどうしても動かなくちゃならない場合は動くだろうし、別によろし。
家事もしてくれなくても、それも別に構わん。家事は私の仕事ですから。
と、思っていたのだ。
けど。
金曜日の朝ダンナが突然、「今日の目標。K先生の青山の病院に電話して予約をとる。それから国立に行ってパイプのブラシ買う」と呟いた。
おぅおぅ、がんばれ。
それだけ出来れば上等上等。
病院の予約は何日も前から言ってたのに、いつもの「鬱っぽいと電話が出来ない」に阻まれてのびのびになっていたのだ。
午前中に、ありったけの気力をかき集めて予約の電話をし、目標一はクリア。
パイプのブラシというのが良くわからないのだが、たぶん客に注文を受けたか、仕入れたパイプの修理にでも使うつもりなのだろう。
ムスメを外で遊ばせているうちに、気が付いたらクーラーの中でダンナは寝ていた。
あーあ、こりゃ、国立には行けないかも。電話で気力を使い果たしてしまったらしい。
午前中からこうやって寝てしまうと、たいがいその日は寝続けてしまうのだ。鬱っぽいときに良くそう言うことが起きる。本当に鬱の時は、ずーっと寝続けるので、そして寝続けて半年くらい経つので(その間無収入だよ!)、まだ鬱ではないようだけど。
無理矢理起すのは逆効果なのでそのまま寝かせておく。
午後になり、ムスメが昼寝に入ったところで、お昼だからと起したダンナに、「あの子が昼寝から起きたらみんなで国立行こうよ」と誘い水を向けてみる。が、「んー……」と言ったきり、うんでもスンでもないので、内心あーあと思いながらも、そのままそのことには触れないことにする。
本当はそこで無理矢理にでも国立に行ってしまえば、ひとつ気にかかることが減って楽になるはずなのだ。「やらなくちゃならないことがあるのにやらない(やれない)」が重なって、いつも鬱になるんだから。
だけど、気にかかるものを片付ける、それだけの気力が無い場合、こちらから押すことが大きなプレッシャーになるようで、結局「アナタのために言ってるのにー!」とか思ってしまって私までイライラしてしまうので、やめた。
そして今日も結局一日私と一緒に娘の世話をし、仕事をせず、「……リハビリになるから今日は夕飯のしたく俺がする」と晩ごはんを作ってくれ、
娘を寝かし付けている途中。
「明日さ、国立行こうよ」
「……俺明日高幡なんだけど」
え?
高幡って明日だっけ?
って、今日一日家にいたじゃん! 全然用意してなくて、そのそぶりも見せなかったけど!
「いいよ、車に積み込んであるのパパって並べて終わらしちゃうから」
よくないだろー!
市の前日なんだから、荷物の整理とか、積み下ろしの準備とか、倉庫の片付けとか、お客さんへのメールのお返事とか、業者さんへの連絡とか、山ほどやることあるじゃない!
なんでなんにもしないのよ〜〜〜〜〜。
そりゃ、あそこは売れないよ。
でもさー、ここんとこ、競り市場にも行かない。買い出しもしない。お客さんから借り受けたりもしない。それでいい荷物があるわけないんだから、そんな店で客引き付けられるわけもないじゃないかよぉー。
言いたいことは山ほどあったけど、ぐっと言葉を飲み込む。
そうだ、今まで飲み込んだ言葉の数々で私の中は破裂しそうになってる。でも、決定的な一言を言ってしまわないために、喉まで出かかった言葉を無理矢理押し込める。
勘弁してくれ、と思う。
私だって限界がある。
見守るのにも、容量を超えちゃったら溢れるしかないんだよ。
そんな時に限って、ムスメは寝つきが悪く、9時半に布団に入って、寝ついたのは10時45分だった。
気持ちがキリキリと尖り、早くこの情況から逃げ出したいと思えば思うほど、ムスメはぐずって泣き、暴れる。
歌のひとつでも歌えば安心して眠りにつくだろう。でも今優しい声が出るはずもない。自分の、いかにも今私は不機嫌です、と言う声を聞くのも癪に障る。結局むっつりといらつきを押さえたまま、ムスメのおしりをぽんぽんたたくしか出来なかった。
今、ダンナは、「蜜柑が寝る時に起して」と言って、ムスメと一緒に寝ている。
たぶん私が寝るのが0時半頃。
ダンナの睡眠時間はだいたい2時間程度というところになるか。
明日が高幡だってわかっていたら、もっと早く寝る準備に持っていったのに(何故カレンダーに予定を書き込まない!)。
2時間しか眠らないで、この炎天下の下で商売するつもりなのだろうか。
ダンナは私と12才違い。今年で45になる。無理だってそろそろきかない年だ。
もっと自分の体のために気を遣ってよ、と腹ただしく思う。
そして、鬱っぽいダンナをフォローするのと、仕事モードのダンナをフォローするのの方法のあまりの違いに、いつもジレンマを感じる。時によっては鬱っぽいダンナが仕事するときのフォロー、に神経を使わなくてはならないのが、時々本当に疲れる。そして不安になる。
私の態度や、「見守る」姿勢は、方向が間違ってるんだろうか。
これでいいんだろうか。
いつも不安ばかりだ。
ダンナを大切に思うだけに、こういう考えになるときは、とても心細い。
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